【ドルコスト平均法解説】つみたてNISAの「年初一括投資VS毎月積立投資」バックテスト!

この記事では、よく議論されるインデックス投資における「積立投資」か「一括投資」かという議論をつみたてNISAを題材にバックテストしてみました。
 
  • インデックス投資始めたいけど、一括投資するのか積立(ドルコスト平均法)するのかどっちが良いんだろう
  • 実はドルコスト平均法のメリット・デメリットをよく知らない
  • つみたてNISA始めたけど、一括投資なんてできるの?
 
という疑問を持っている人は読んで頂くと少しはためになる内容になっているかなと思います!
 
 
SAN
私も初心者ですが、自ら考えて分析するのが上達への近道!と思って書いています
 
初心者の方にもわかりやすい記事を書くために積立(ドルコスト平均法)の解説から始めていますので
「積立投資vs一括投資」の結果のみ知りたい人は目次から飛ばしてくださいね。
 

「きのこ・たけのこ」に並ぶ永遠の対立「一括・積立」投資

Twitter株クラで有名は東大バフェットさん(@utbuffett)のこのツイートがきっかけで、つみたてNISAの一括投資と積立投資を自分でバックテストしてみようと考えました。

 

 
SAN
この議論は定期的にされているので、結論はわかっていたのですが、自分で検証したことがなかったのでこれを機会にやってみました!
 
 

長期右肩上がりの場合、「一括投資」が勝つ

これは自明ですね。

右肩上がりということは、投資時期が早ければ早いほど株価は安いわけですから、一番早い時期(つまり投資をしようと考えている”今”)に資金を一括で入れた方が論理的には正しいわけです。

 

ドルコスト平均法は「安いときにたくさん買える」のか?

もう少し解説をしていきます。

 

ドル・コスト平均法とは、価格が日々変わる金融商品を一度に購入するのではなく、一定額ずつ分けて購入することで、平均買付単価を抑える方法です。例えば積立投信などで毎月一定額を積み立てると、価格が高いときには少なく、安いときには多く買い付けるため、毎月一定量(口数)を買う方法よりも、結果的に買付単価が平準化することになります。

 

さて、通常ドルコスト平均法はこのように説明されますね。

しかし、繰り返しになりますが、株価が右肩上がりということは、投資時期が早ければ早いほど株価は安いわけですから、ドルコスト平均法で積み立てていく買付単価は積立ごとに高くなっていくと考えられます。

右肩上がりの銘柄では基本的には「今が一番安い」という結論になるので、ドルコスト平均法で「安いときにたくさん買える」ことが無いのです。

 

逆に、レンジを形成しているような場合(日経平均など)は、ドルコスト平均法が力を発揮します。

 

 
SAN
「安いときにたくさん買える」という利点がレンジでは活かされます。
 
 

インデックス投資は右肩上がりだから投資をしている

このような方が多いのではないでしょうか?

全世界株式やS&P500などの米国指数に投資している(あるいはしようと考えている)方が多いと思います。

 

 
SAN
もちろん、じっちゃまのオススメ「VTI」もその一つです。
 
 
じっちゃま
VTIがコア。個別は遊び
 
では、なぜそれらを投資対象に決めたのでしょうか?
それは「長期で見たら右肩上がり」になると結論づけたからではないでしょうか?
もしそうであれば、「一括投資」が自明の解となるのです。
 
 
SAN
右肩あがりを理由に投資対象を決めたのに、一括投資しないのは極論、自己矛盾と言えるかもしれません。

 

ドルコスト平均法の誤解「時間分散」

ドルコスト平均法あるいは分割購入のメリットでよく言われるのは、「時間分散」です。

 

ドルコスト平均法で時間分散する
 
などと使われています。

しかし、この「時間分散」は間違っており、本来の時間分散は真逆で「一括投資の方が時間分散できる」のです。

 
SAN
な、何を言っているのかわからない。。
 
という人が多いと思いますので、もう少し詳しく説明していきます。
 
大事なのでもう一度書いておきます。
 
一括投資の方が時間分散できる

 

「一括投資」の方が時間分散できる理由

先述の東大バフェットさんはドルコスト平均法についての記事を多く書かれていますが、時間分散の誤解についてはこの記事で書かれています。

東大ぱふぇっとの米国株式投資ブログ

投資の基本って、「長期・分散・積立投資」ってよく言うじゃないですか。 ドルコスト平均法が時間分散になっていると?…

 

 
SAN

この記事は秀逸なので是非読んでみてください。

 

ここでは該当部分だけ引用します。

 

 

 

つまり、本来の時間分散とは購入する時間を分けるのではなく、投資資金を長期間相場に入れ、資金を相場に晒している時間を分散させることなのです。

 

 
SAN
よく「短期投資より長期投資のほうが安全」と言われているのは「時間分散」出来ているからなんです。
 
よって、ドルコスト平均法は本来の時間分散は出来ず、資金を相場に晒している時間を分散させることができる一括投資が、時間分散できているのです。

 

ドルコスト平均法は論理ではなく感情に効く

では、ドルコスト平均法は使い得ないかというと私はそうではないと考えています。

それは、ドルコスト平均法は感情(メンタル)にとっても効く投資法だからです。

 

 
SAN
投資は論理半分感情半分だと思っています。
 
ドルコスト平均法がメンタルに優しい理由は以下の3つです。
 
  1. 初心者のときに多くの資金を運用しなくて済む
  2. 含み損のときに追加入金できる
  3. 右肩上がりと言っても絶対は無い
 
初期に一括投資するということは、「最も初心者のときに最も多くの投資をする」ということになります。
普通は経験値が上がれば上がるほど資金を多く運用するべきなのですが、一括投資はそれと真逆のことをしなければいけないことになります。
 
 
SAN
投資初心者で多くの資金を市場にぶっこむというのはかなり精神的にきつい
 
次に、含み損のときに追加入金できることです。
含み損と含み益ではその金額差以上にメンタルの差が生まれます。
10000円で購入したものが、「10500円の場合と11500円のメンタルの差」よりも「9500円と10500円のメンタルの差」の方がほとんどの人は大きいと思います。
 
 
SAN
それほど含み損に対する人々の耐性は低い
 
その含み損に対する一番の処方箋は「追加入金」です。
追加入金することで、損はしているけど安く買えた(得した)というプラスの感情で打ち消すことが出来ます
 
 
SAN
これはホント大きいです。
 
これはいわゆる「ナンピン」で個別株投資ではほとんどの場合「ご法度」なのですが、長期インデックス投資の場合は武器に変わります
 
 
SAN
私はこれまでの経験から、個別株でも長期投資の場合は様々なルールのもとでナンピンもしています。この辺りは考え方次第かと思います。
 
 
そして、最後は相場に絶対は無いということです。
 
 
SAN
右肩上がりを信じているのに、ドルコストは自己矛盾
 
と極端な言い方をしましたが、投資に絶対はありません。右肩上がりを信じて投資しているものでも実際に右肩上りになるかどうはわかりません。
あくまでも
 
 
SAN
右肩上がりになる可能性が高そう
 
くらいで投資しているのが実情ではないでしょうか。
 
右肩上がりにならないときの保険としてドルコスト平均法を採用するというのは論理的にも理にかなっていると思います。
 
 
SAN
仮に右肩上がりにならずレンジ相場となったときにドルコスト平均法がかなり威力を発揮します。
 
以上のことから、メンタル面で相場と付き合いやすいならドルコスト平均法もアリです。
あるいは「平均点を取る」(失敗しない)投資という意味でもドルコスト平均法は有用です。
 

そもそも一般人はドルコスト平均法しか出来ない

そして、最も重要な点は「そもそも一般人はドルコスト平均法しか出来ない」ということです。

 

 
SAN
今から一括で5000万VTI買います
 
という人がどれだけの割合存在するでしょうか。ほとんどいないと思います。
 
ほとんどの投資家は、毎月給料から入金して購入=ドルコスト平均法を使うしか無いのです。
投資初期に一括投資にするにしても例えば100万とか、多くても500万程度でしょう。その後は給料から入金です。
そのくらいの金額であれば、初期に一括投資しようがドルコスト平均法にしようが長期でのパフォーマンスは誤差です。
それならば、感情に優しいドルコスト平均法を使ったほうが良いと個人的には思っています。

つみたてNISAの一括・積立議論

さて本題に入りましょう

「つみたてNISAにおける一括・積立」議論ですが、結論から言うと「どっちでも一緒」です。

この結論も自明でバックテストする前からわかっていました。

なぜなら、つみたてNISAの制度自体が年間に40万入金するという「ドルコスト平均法」の制度なので、その中で年初に一括投資するか毎月積み立てするかという議論は「月初めに積み立てるか毎日積立にするか」と同じ議論になっているのです。

 

どっちもドルコスト平均法
 
 
SAN
これが結論ですw
 

つみたてNISA「年初一括・積立」バックテスト

最初にも書いたように、結論は最初からわかっていたのですが、自分で分析することが何よりも大切なのでバックテストをしてみました。

ほとんど差はありません。誤差程度で年始一括の勝ちです。

 
SAN
これも今まで書いてきたとおり、右肩上がりなら早くに資金を入れたほうが勝ちます。

 

 

 
SAN
差は0.6%ですね。
 
各データですの解説です。
つみたてNISAは投資信託ですが、ここではS&P500に連動するETFの「SPY」を投資対象にしています。
わかりやすくするために $1=¥100 換算で年間$4000投資。
一括投資は1/10に$4000購入。毎月方は月々$330購入で12月のみ$370購入しています。
 


 

毎月の方はデータ元が多くなるので1〜11月を非表示にしたものが下の画像です。

 

その差は、$373なので約4万円です。

確かに4万円は大きいのかもしれませんが、投資元本が800万円で20年なことを考えるとまぁどちらでもという金額です。

そして、年初に40万円(実際には月々最低でも1000円は積み立てないといけないので、1月に投資できるのは39万程度)準備しておかなければいけないなど資金管理面を考えると普通に積み立てて良いんじゃないかなと思います。

 

少なくとも

東大バフェットさんが仰るような「年初一括以外ありえない」や「積立50点、一括100点」ほどの差があるようには私はどう考えても思えません。

 

バックテストした私の結論としては

1月に40万準備するのが大変なら毎月積み立てで良い
毎月積立98点
年初一括100点
 
くらいかなと思います。
ドルコスト平均法に対する啓蒙の意識(ドルコスト平均法の誤解を広めるという意味の)の高さからかなり強めに主張されていますが、これに関しては「言い過ぎ」かなと感じました。
 
 
SAN
しかし、先に紹介したドルコスト平均法についての東大バフェットさんの記事は必読です!
 

つみたてNISAでないならば「一括」が期待値は高い

最後に繰り返しになりますが、再度書きます。

つみたてNISAの「一括vs積立」の議論はそもそもどちらも積立です。

どちらも積立である以上パフォーマンスに差は出ません。

 

本来の「一括vs積立」の場合、元本が大きければ大きいほど、「一括のほうが期待値は高い」です。

 

5000万とか1億を一括入金できる人は、一括のほうが論理的には正しい
 
となります。
 
 
SAN
悲しいかなほとんどの人は無縁な話・・・
 

期待値は高いが・・・

しかし、ITバブル崩壊直前、リーマンショック直前に一括購入した場合などは一括のほうがパフォーマンスは劣ります
 
 
SAN
20年間で2回暴落が有りましたので一括が勝つ確率は90%といったところでしょうか。
 
これらのことを踏まえてご自身が納得できる方法で相場に向き合いましょう。
 
 
SAN
最後までお読みくださりありがとうございました。もし間違い等あればTwitterで教えていただけると幸いです。勉強したいので。
 
 
 
以下この記事とは無関係です。

おわりに

 注意

じっちゃま自身は「推奨銘柄」とはおっしゃっていません。

・同じ銘柄でも売買タイミングで利益が出ることも損になることもあります。

投資の最終的な判断はご自身でおこなってください。

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