- インデックス投資始めたいけど、一括投資するのか積立(ドルコスト平均法)するのかどっちが良いんだろう
- 実はドルコスト平均法のメリット・デメリットをよく知らない
- つみたてNISA始めたけど、一括投資なんてできるの?
「きのこ・たけのこ」に並ぶ永遠の対立「一括・積立」投資
え、つみたてNISAって年内に満額利用するかどうかが論点になっちゃうような人いるの?
— 東大ぱふぇっと🐰レバレッジうさぎ🐰 (@utbuffett) September 18, 2021
年初一括投資以外の選択肢がないんだけど
Twitter株クラで有名は東大バフェットさん(@utbuffett)のこのツイートがきっかけで、つみたてNISAの一括投資と積立投資を自分でバックテストしてみようと考えました。
長期右肩上がりの場合、「一括投資」が勝つ
これは自明ですね。
右肩上がりということは、投資時期が早ければ早いほど株価は安いわけですから、一番早い時期(つまり投資をしようと考えている”今”)に資金を一括で入れた方が論理的には正しいわけです。
ドルコスト平均法は「安いときにたくさん買える」のか?
もう少し解説をしていきます。
さて、通常ドルコスト平均法はこのように説明されますね。
しかし、繰り返しになりますが、株価が右肩上がりということは、投資時期が早ければ早いほど株価は安いわけですから、ドルコスト平均法で積み立てていく買付単価は積立ごとに高くなっていくと考えられます。
右肩上がりの銘柄では基本的には「今が一番安い」という結論になるので、ドルコスト平均法で「安いときにたくさん買える」ことが無いのです。
逆に、レンジを形成しているような場合(日経平均など)は、ドルコスト平均法が力を発揮します。
インデックス投資は右肩上がりだから投資をしている
このような方が多いのではないでしょうか?
全世界株式やS&P500などの米国指数に投資している(あるいはしようと考えている)方が多いと思います。
ドルコスト平均法の誤解「時間分散」
ドルコスト平均法あるいは分割購入のメリットでよく言われるのは、「時間分散」です。
しかし、この「時間分散」は間違っており、本来の時間分散は真逆で「一括投資の方が時間分散できる」のです。
「一括投資」の方が時間分散できる理由
先述の東大バフェットさんはドルコスト平均法についての記事を多く書かれていますが、時間分散の誤解についてはこの記事で書かれています。
投資の基本って、「長期・分散・積立投資」ってよく言うじゃないですか。 ドルコスト平均法が時間分散になっていると?…
この記事は秀逸なので是非読んでみてください。
ここでは該当部分だけ引用します。
つまり、本来の時間分散とは購入する時間を分けるのではなく、投資資金を長期間相場に入れ、資金を相場に晒している時間を分散させることなのです。
ドルコスト平均法は論理ではなく感情に効く
では、ドルコスト平均法は使い得ないかというと私はそうではないと考えています。
それは、ドルコスト平均法は感情(メンタル)にとっても効く投資法だからです。
- 初心者のときに多くの資金を運用しなくて済む
- 含み損のときに追加入金できる
- 右肩上がりと言っても絶対は無い
そもそも一般人はドルコスト平均法しか出来ない
そして、最も重要な点は「そもそも一般人はドルコスト平均法しか出来ない」ということです。
つみたてNISAの一括・積立議論
さて本題に入りましょう
「つみたてNISAにおける一括・積立」議論ですが、結論から言うと「どっちでも一緒」です。
この結論も自明でバックテストする前からわかっていました。
なぜなら、つみたてNISAの制度自体が年間に40万入金するという「ドルコスト平均法」の制度なので、その中で年初に一括投資するか毎月積み立てするかという議論は「月初めに積み立てるか毎日積立にするか」と同じ議論になっているのです。
つみたてNISA「年初一括・積立」バックテスト
最初にも書いたように、結論は最初からわかっていたのですが、自分で分析することが何よりも大切なのでバックテストをしてみました。
ほとんど差はありません。誤差程度で年始一括の勝ちです。
毎月の方はデータ元が多くなるので1〜11月を非表示にしたものが下の画像です。
その差は、$373なので約4万円です。
確かに4万円は大きいのかもしれませんが、投資元本が800万円で20年なことを考えるとまぁどちらでもという金額です。
そして、年初に40万円(実際には月々最低でも1000円は積み立てないといけないので、1月に投資できるのは39万程度)準備しておかなければいけないなど資金管理面を考えると普通に積み立てて良いんじゃないかなと思います。
少なくとも
こうやって0点から100点まですっ飛ばしちゃうから良くないのかな😣
— 東大ぱふぇっと🐰レバレッジうさぎ🐰 (@utbuffett) September 18, 2021
50点のステップを1行入れるように頑張ってみる🐰
0点→満額利用しない
— 東大ぱふぇっと🐰レバレッジうさぎ🐰 (@utbuffett) September 18, 2021
50点→満額利用するが積立
100点→年初一括投資
という意味です🐰
東大バフェットさんが仰るような「年初一括以外ありえない」や「積立50点、一括100点」ほどの差があるようには私はどう考えても思えません。
バックテストした私の結論としては
年初一括100点
つみたてNISAでないならば「一括」が期待値は高い
最後に繰り返しになりますが、再度書きます。
つみたてNISAの「一括vs積立」の議論はそもそもどちらも積立です。
どちらも積立である以上パフォーマンスに差は出ません。
本来の「一括vs積立」の場合、元本が大きければ大きいほど、「一括のほうが期待値は高い」です。